椿山亜季人の苦難日記

ずっと、知らなかったのだと思う。


誰かを特別気に入ることも、

いつもそばに誰かがいることの温かさも、

知らなかった。



俺だけの場所に、踏み込んできた三人。



良いところを知るたび、楽しさを感じるたび、弱さをみるたび、


特別だと思うようになって、近づいて、


俺だけの世界に入ってきた三人。



気持ちわるいんだけど、保護欲とかなんとかが生まれてきちゃて、


守ろうと思って、


急に怖くなったんだ。


俺の世界から離れてしまうことが一。




きっと、そんな感情。


< 130 / 169 >

この作品をシェア

pagetop