椿山亜季人の苦難日記
日和ちゃんが停学となって3日、周囲には無責任な噂が飛び交っていた。

突然、何かぶつけるような大きな音が起きて、怒号が聞こえた。

…こんなことする奴、一人しかいない。


音の中心には、案の定千歌がいて、噂話をしていた連中に怒鳴って、去っていってしまった。

静まっていた周囲は、千歌に対して罵声を浴びせ始めた。



そりゃ、千歌の態度も悪いが、こういう無責任な奴らはもっと気に食わない。

不満を一身に表して、そして再び静まり返ったとりまきをあとに、

千歌を追いかけて階段をのぼった。


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