椿山亜季人の苦難日記
可愛くないと分かっていても、


実際には変われない、臆病な自分がいる。


褒められると恥ずかしくなって、

反発して。


そんな私を理解して、接してくれたのは貴男だった。


大きな、大きな存在。


言葉足らずの私を、分かっていてくれたヤツ。



でも不思議だった。


「なんで恋をしないんだ?」


成長して、貴男がどんなに理想の姿になろうと、

私は違う男をみていた。









5人目は、野球部の副キャプテンだった。


笑われると分かってたから、貴男の所へいった。

辛いとき、恥ずかしいとき

笑いとばしてくれる方が、

私は楽になるから。


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