椿山亜季人の苦難日記
「日和ちゃんがきついときは、俺らにグチりに来いばいい。」
亜季人くんが穏やかに笑った。
そうそう!っと、千歌が頭を撫でてくれる、亮介くんが、肩の力抜きなよと、お菓子をくれる。
ほらね?
この場では、私は寄りかかることを許される。
ホントは、誰かを支える程立派じゃない私は、いつも不安なのだ。
力が足りないのを承知で、それでも頼ってくれた人のために、必死になる。
きっと、その人のためなんて、そんな綺麗なものじゃなくて、
頼られたことが、うれしいから。
いつも、いつも、
不安になる。
私が人に頼られること、
そして、こんな風に
甘やかしてくれる存在に…