椿山亜季人の苦難日記
「やっ、やめなよ。二人とも…」

焦りながら止めに入ったのは、真面目で、ホントに美少女顔の女の子・田崎日和(タザキヒヨリ)。ちなみに身長158cmだ。

この女の子、人の世話を焼くのは得意だが、自分自身の世話をよく忘れる。


俺達は別に、クラスが同じというわけでも、出身中学が同じというわけでもない。

高校一年の春、俺が屋上で昼寝をしていると、勝手に俺の腕を枕にして寝ている、チビがいた。

それが橋本亮介。

「だって、気持ちよかったんだよ~!」って。へらへらと。

この日から、コイツはなにかとくっついてきた。


同じく夏、俺がいつものように屋上に向かうと、俺のいつも座る場所に、絵を描いている女が座っていた。その女に(亮介が)文句をいい、(亮介と)大喧嘩になった。仲裁にはいったのが俺。

その女が桜井千歌だ。

「亮介が気にくわない!」
て、それから行動は一緒。


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