椿山亜季人の苦難日記
なだめ役、保護の対象。

口の悪い千歌が、私には優しくて、自分の弱いところを話してくれるの、いつも守ろうとしてくれるの、分かってる。


亮介くんだって、優しくて、楽しませてくれようとしてくれる、

亜季人くんだって、私が知られたくないこと、知らないふりして、いつも外から助けてくれる、

分かってる。


ワガママだね。それが不安だった。

いつか重たくなるんじゃないか。

何も返せなくて、この輪の中で望まれないような、



自分でも嫌になるこんな考えは、いつもいつも、私を縛り付けていた。

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