椿山亜季人の苦難日記
千歌が現れてから数週間後、昼休みの屋上に、目のしたにクマをつくって座り込んでいる女の子がいた。

聞けば、連日友人の彼氏に対する愚痴を聞かされて、寝不足だとか。千歌がその子を異様に気に入った。

その女の子が、田崎日和。
俺達に愚痴をこぼすのが、彼女のためってことで仲間入りをした。


これが俺達の出会い、そして…、
まぁいわゆる俺の騒がしい屋上生活の始まり。

『煙と何とかは高い所が好き』って言うからね、そりゃあ、まともな人間は集まってませんよ。


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