椿山亜季人の苦難日記
「好きなヤツにうつつをぬかして、落ちるなんてマネするな。」
わずかに皮肉の笑いが混じったのが分かった。
「え?何…」
「橋本だよ。この前、仲良く勉強してるとこ見た。」
「ち、違います!!」
立ち上がって先生の方を振り向くと、先生はやっぱり背中を向けたままだった。
「なんだ、田崎もそんなでかい声がでるんだな。」
そのままで、作業を続けている。
先生はいつもこうだ。いつも、顔が見えない。
「真面目に聞いてください!亮介くんは友達です!」
「あ、そう。そんな必死に否定しなくていいぞ、バラしたりはしないから。」
片手をヒラヒラと振って答える。
わずかに皮肉の笑いが混じったのが分かった。
「え?何…」
「橋本だよ。この前、仲良く勉強してるとこ見た。」
「ち、違います!!」
立ち上がって先生の方を振り向くと、先生はやっぱり背中を向けたままだった。
「なんだ、田崎もそんなでかい声がでるんだな。」
そのままで、作業を続けている。
先生はいつもこうだ。いつも、顔が見えない。
「真面目に聞いてください!亮介くんは友達です!」
「あ、そう。そんな必死に否定しなくていいぞ、バラしたりはしないから。」
片手をヒラヒラと振って答える。