椿山亜季人の苦難日記
「腹減ったなぁ~、私、コンビニ行ってくる!日和、何がいい?」
絵を描いていた千歌が、お腹を撫でながら、ベランダから入ってきた。
「じゃ、メロンパンお願いします。」
「俺ー、オレンジジュースと菓子パン詰め合わせ。たくさん入ってるやつ。」
軽く手をあげて、亜季人くんがアピールする。それに嫌そうな顔で、千歌は頷いた。
「んじゃ、俺…」
「お前は一緒に来い!」
言いかけた亮介くんを引っ張って、千歌は教室を出ていった。
亮介くんの抗議の声が、少しずつ遠ざかって行くのを感じながら、取り残された私は、斜め向かいに座る亜季人くんに目を向けた。
相変わらず、黙々と本を読んでいる。
気まずいな…。
絵を描いていた千歌が、お腹を撫でながら、ベランダから入ってきた。
「じゃ、メロンパンお願いします。」
「俺ー、オレンジジュースと菓子パン詰め合わせ。たくさん入ってるやつ。」
軽く手をあげて、亜季人くんがアピールする。それに嫌そうな顔で、千歌は頷いた。
「んじゃ、俺…」
「お前は一緒に来い!」
言いかけた亮介くんを引っ張って、千歌は教室を出ていった。
亮介くんの抗議の声が、少しずつ遠ざかって行くのを感じながら、取り残された私は、斜め向かいに座る亜季人くんに目を向けた。
相変わらず、黙々と本を読んでいる。
気まずいな…。