椿山亜季人の苦難日記
4日目の朝が来た。
朝一番のホームルームで、担任が告げた言葉に、絶句した。
『数学の吉原忍先生だが、ご両親の体調がよくないらしくてな。退職して故郷で家業を継ぐそうだ。』
教室はザワついた。
退職して遠くへ行く…、
アイツは逃げる気か?
日和ちゃんは?このことを知ってるのか?
次の休み時間、すぐに、日和ちゃんの担任の島田先生の元へ向かった。
どうしても、真相が知りたかったから。