椿山亜季人の苦難日記

「私…ずっと、ずっと、私の想いを否定しないでって思ってた…私達の関係を否定しないでって…。


でも…、もう、先生と連絡もとれなくなって…彼に拒否されたらっ、彼に否定されたら、私どうすればいいの?


否定する以外に…」

苦しそうに言葉を吐き出す彼女、あまりに痛々しくて、



「日和ちゃん!」


思わず、彼女の手をとって向き合った。


日和ちゃんは、涙で濡れた目を大きく見開いていた。


俺は、何を言うか、やっと決まった。

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