My lover's song
「あっ!古閑先輩だ!」
「…颯太。練習中だから。」
「あっ…はい…すいません。」
「颯太は本当に麗那ちゃんが大好きだねーあはは」
「はぁ…練習より古閑か。古閑ばか」
若干呆れ気味な蓮矢先輩。
そりゃそうだ。
今は次の放課後ライブに向けて練習していたところだから。
それなのに
廊下を歩く古閑先輩を見つけて
口に出してしまった。
「すいません…」
やべー…
蓮矢先輩絶対キレてる。
「そんなに古閑が好きなら
練習しないで追いかければ。
やる気ないならいるだけ迷惑。」
「すいません…」
「蓮矢言い過ぎ。颯太も練習中は曲に集中しろ。」
「はい…すいませんでした」
「ちっ」
蓮矢先輩の舌打ち。
そりゃ怒るよな…
「はぁ…お前らなぁ
よし、30分休憩。気持ち切り替えろ。」
「はい…」