My lover's song
センパイノウタ
「颯太くんかわいいー!女の子みたーい!」
「あ、あはは…」
高校に入って一週間。
クラスでかわいいと思ってた女子に
早くもかわいい女の子認定された。
告ってもないのに
失恋確定。
今までだって…
『ごめん…年下はちょっと。』
がーん。
『颯太くんって弟って感じだよね』
いや、実際弟じゃないじゃん!
『急に男の子として見れない…』
今まで俺を何だと思ってたんすか!
…こうやって女の子に振られ続け
16年。
童顔と確立された弟キャラ。
「じゃあ…ばいばい。」
「ばいばーい!」
…はぁ
1人さみしく長い廊下を歩く。
そんな時目にしたのが
『部員募集!廃部から俺らを救え!』
なんだこれ。
気になってじっくり眺めるけど…
何部だよ!
この文字以外に書いてあるのは
『2-1 工藤・小湊・辻』
何部なのか全く分からない
部活紹介のチラシ。
だけどなんか気になって
俺は先輩たちの教室に行く事にした。