Again -もう一度恋して-
「颯ちゃんがこの会社のために色々と頑張っているのは解るし副社長も今まで社長として会社を引っ張って来たからこそ何もかも颯ちゃんに賛成は……できないのかもしれない。
私は二人が協力できればいいのにと思う。でもきっと無理なんだろうな……颯ちゃんは副社長に凄く厳しい言い方をしていた……私はあんな颯ちゃんを知らない」
「社長の子供の頃って、どんな感じだったの?」
「家が隣だったし良く遊んでたよ。
優しくて私のわがままで喧嘩になっても折れてくれて……」
「社長の事、好きだった?」
「え?」
「いつもと全然表情が違うし小さい頃の社長の事を楽しそうに話してたからそうなのかなぁって……」
お酒を飲んでいたせいか、素直に頷いていた。