Again -もう一度恋して-


「自分が想われているなんて全然気づかないし……」


「颯ちゃん……?」


「本人目の前で『好きな人ってどんな人?』なんて訊いてくるようなとんでもない女」


……?
……えっ?
それって……もしかして……


「颯ちゃんっ、その人って……わたし……?」


今のは都合よく聞こえただけなんじゃないかって思ったけど。

「……そうだよ。
鈍感な真奈ちゃん、君だよ」


颯ちゃんは肯定した。


< 141 / 449 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop