Again -もう一度恋して-


今は、この秘書をクビにするつもりはない。
わざわざロッカーの中まで探させたのは二度とこんな事をさせないためだ。



入社して以来、秘書課で副社長と仕事をしていた彼女なら副社長の命令には逆らえないだろう。


それに頼まれれば何でもやりかねない。


副社長から二度と邪魔されないためにも彼女をこちら側に引き入れておく必要性を感じた。



だから、クビにはしないが……。



「クビにはしない代わりに君にはこちら側についてもらう」



「えっ……?」



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