Again -もう一度恋して-
彼女も自分がやった事が悪いと反省しているのか敵視するような視線はもう感じなかった。
「白石さん、ごめんなさい」
真奈美は頭を下げた彼女を許したようだった。
「倉田さん、戻ってもらって構わないが副社長にはバレたことも資料が見つかった事も黙っているように。
もしこちらを裏切れば、どうなるか解るな?」
彼女は頷くと一礼して戻っていった。
彼女が裏切らない限り副社長の邪魔は未然に防ぐ事ができそうだ。
真奈美に視線をむけた。
「真奈美、これからは気をつけろよ」
「はい、すみませんでした」
「真奈美」
椅子から立ち上がって真奈美のそばまで行った。