Again -もう一度恋して-
「これは決定事項だよ。
真奈ちゃんが秘書課に異動の連絡は総務課の課長にいってるはずだ」
決定次項……ってそんなの困る。
「急に言われても……
秘書の仕事なんてどうしたら、いいか分からないし―――」
「心配しなくても教育係りはいるから。
ちょっと待ってて」
颯ちゃん本気なの?
本当に私を秘書にするつもりなの?
颯ちゃんはデスクの上の電話の受話器を取った。
内線で、どこかにかけていた。
ノックがあり、さっきこの部屋まで案内してくれた秘書の人が入って来た。