Again -もう一度恋して-
でも、そんなに必死な顔で言われたら断れなかった。
「良かった。
また皆で呑みに行こうな」
中林さんは、この後、友達と会う約束があると言って帰って行った。
颯ちゃんは中林さんとの事、気にしていたのにそれを考えたら何にもしていないのに後ろめたい気持ちだ。
あのまま、まっすぐに帰っていれば良かった。
そしたら中林さんと会う事もなかったのに……。
でも、颯ちゃんだって、もしかしたら私に嘘をついているかもしれない。
止めよう。
今は好きだって言ってくれた颯ちゃんを信じたい。