Again -もう一度恋して-


婚約をした覚えはない。


「なぁ、あいつが言っていた婚約者って何の事?」



真奈美は身体を急に強張らせた。
真奈美も知っている事らしい。



「真奈美も何か知っているんだよな?」

彼女は顔を歪めて涙目になった。


「颯ちゃん……」


真奈美の口から、覚えのある名前が小さく聞こえてきた。



「槇田……かすみさん」



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