Again -もう一度恋して-


あまり眠れないまま朝を迎えた。
寝不足で目の下にはくまが出来ていた。


このまま出社したら颯ちゃんに会ってしまう。
昨日は、その事は考えてなくて、ただ颯ちゃんから逃げる事で頭の中が一杯になっていた。



颯ちゃんに会うのが辛い……。


それでも、行かない訳にはいかない。



秘書室に入って行くと岡崎さんに声を掛けられた。



「朝、急に社長からあなたを専務の秘書にって言われたんだけど白石さん大丈夫?」



私が専務の秘書……。
そうか……颯ちゃんにとって私はいない方がいいに決まっているよね。


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