Again -もう一度恋して-
部屋に行って着替えていると。
ノックの音がした。
「姉ちゃん、ちょっと話したいんだけど」
「斗真?ちょっと待って」
急いで着替えを済ませた。
「入っていいよ」
斗真は不機嫌な顔で入って来た。
なんか嫌な予感がした。
「何か、あったの?」
「何が?」
声が、いつもよりも低くく怒ってるように聞こえた。
やっぱり機嫌が悪いみたいだ。
「ねぇ、なんか怒ってる?私が斗真に何かした?」
「姉ちゃんが何かしたのは俺じゃない。
颯太さんだろう?」
「……颯ちゃんに会ったの……?」
「今までも颯太さんとは時々、会ったりはしていたよ。
最近、姉ちゃん様子が変だったから気になって聞いた」