Again -もう一度恋して-


お風呂から出て部屋に行くため階段を上がり始めると、ちょうど斗真が自分の部屋から出て来た。



タイミングが悪い!
半分まで来ていて引き返す訳にもいかず、そのまま上がって行った。



階段を上がりきって斗真の方は見ずに部屋に入ろうとすると。



「姉ちゃん」


久しぶりに声を掛けられた。




「颯太さん婚約するんだってさ。
姉ちゃんは平気だよな?」



とうとう、婚約するんだ。
本当に、もう手が届かなくなってしまう。



「姉ちゃん、何やってんだよ。
こうなったら、もう颯太さんの所には戻れないな」


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