Again -もう一度恋して-



仕事が終わり家に帰ると斗真が部屋から出て来た。
ついこの間まで喧嘩状態になっていたけど最近はお互いにどうしても必要な事は話すようになっていた。



「あのさぁ、姉ちゃんにお願いがあるんだけど……」



いつもの不機嫌な顔ではなく、何故か口元が緩んでいた。
良い事でも、あったのかな……。



「何?」



「実は、先輩の知り合いの一人と仲良くなってパーティーに呼ばれてさ。

家族で来ればって言われて母さんも父さんも行くみたいだから姉ちゃんもよろしく」



パーティーなんて急に言われても着ていく服だって……。
困るんだけど。



それに知らない人のパーティーに行くのは……。



< 377 / 449 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop