Again -もう一度恋して-



琴美と後輩君のデートの日、仕度をして玄関を出れば雲一つない青空が広がっていた。



歩き始めた私の頬に当たる風が柔らかく、とても心地がいい。



待ち合わせの駅に着いて立っていると後輩君がやって来た。


「白石先輩は早いですね」


「そう?早く来すぎたかな?」


「早いですよ。
俺、時間に余裕を持って来たんですよ」

「島崎君は琴美と二人きりが良かったんじゃない?」


「まぁ、本当は二人きりが良かったですけど今回は白石先輩達と一緒にが条件なんで仕方ないです。

白石先輩の彼氏は先輩のお兄さんだって本当ですか?」


えっ?
いや、彼氏ではないんだけど……。琴美がそう云う事にしてあるのかな……?



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