Again -もう一度恋して-
支度をして出勤をするため家を出た。
玄関を出て隣の空き地に目を向ける……。
昔、私がまだ小さい頃隣には二階建ての家が建っていた。
茶色の屋根にクリーム色の二階建ての家だった。
その家に住んでいた幼馴染みの颯ちゃんと私は仲良しでよく遊んでいた。
でも……ある日、一緒に遊んでいたはずの颯ちゃんが気が付くと居なくなってしまった。
颯ちゃんのお母さんと一緒に………。
颯ちゃんのお父さんが二人が居なくなってしまったと私の家に駆け込んできた記憶が今も残っている。