Again -もう一度恋して-
「お前は、私を騙してでも白石真奈美と婚約したかったのか?」
「真奈美との事だけは譲れません。
どうしても許せないのならお父さんから間違いでしたと訂正でもして下さい」
「それが出来ない事はお前が良く知っているはずだ」
「真奈美との事を許して貰えたって事でいいですか?」
「今さら、それを訊くのか?
ここまでの事をしたんだ。
望月コーポレーションに後ろ楯が無くなっても、やっていける自信はあるんだな?」
「槇田さんは、かすみさんの事が無くなっても後ろ楯になってくれるそうです」
「いつの間に、そんな事を……。
だったら、もう言う事はない。
颯太の思う通りにすればいい」
颯ちゃんのお父さんは会場を出て行った。