Again -もう一度恋して-


「良かった。お昼は一緒に食べられるんだね?」

「うん、お昼は今までと同じで構わないって」

琴美のいるテーブルに座ると、琴美から質問攻めにあった。


「どんな仕事をしているの?
やっぱりコーヒーを持ってったりとか?スケジュールの確認とか?
視察のお供とかもしたりするの?」


「書類の整理だけ……だよ」


「秘書なのに書類の整理だけ?」


「あのね、私まだ見習いなの。
秘書課の中で一番下っぱ、だから表立った仕事は当分無しだと思う」


「そうなんだ……」


だいたい重役の人達にはそれぞれ秘書が付いているのに私が居る意味あるのかな……。
今さらながら気づいた。


「おーい、食べないの?
昼休み終わっちゃうよ」



< 41 / 449 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop