Again -もう一度恋して-


私は専務から颯ちゃんの秘書に戻された。



お昼休みになり食堂に行くと朝のように注目されて落ち着いて食べられるような状況ではなかった。



「真奈美ったらいつの間にか有名人だね」


「琴美までそんな事を言わないでよ。
こんな事になっているなんて会社に来るまで知らなかったんだから」



「さすがにこれだけの視線がこっちに向いていると気になるね」


「ごめん。
私、先に戻るよ」


「え~、まだ残っているよ」


「視線が気になって……私が居なくなれば落ち着いて食べられるよ」


「私ももういいや。
ねぇ、今日呑みに行かない?
別れた筈の二人が何で婚約って事になったのかいろいろと訊きたいし……それに報告したいことがあるんだ」



「報告?」


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