Again -もう一度恋して-


「朱里の勘違いだよ。私は颯ちゃんに迫ってなんかないし……」


「信じられません」

納得出来ない様子の朱里。
どう言えば伝わるの。


「今日、私と真奈美で呑みに行くんだけど仕事が終わったら朱里も一緒に来なさい」


「急に何なんですか?」


「真奈美と社長の事を聞けば自分が間違っているって分かる筈だから真奈美もいいよね?
誤解されないように話した方が言いとお思う」


「そうだよね。
朱里、後でちゃんと話すから」


「……分かりました」


「分かったら朱里は自分のテーブルに戻りなよ。
私達、いい見せ物になっているんだけど」


朱里は周りを見回すと直ぐに戻って行った。
私達も居づらくて食堂を出た。


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