Again -もう一度恋して-
未来に向かって
婚約パーティーから2週間が経った。
久しぶりに颯ちゃんは私の家に来た。
「あなた達、式はいつ挙げるの?」
「お母さん、式って?」
「婚約したんだから次は結婚でしょ?」
結婚……ついこの間まで私には関係ない言葉だと思っていた。
それが突然、颯ちゃんと婚約して私の未来は私一人だけのものでは無くなった。
「結婚式は秋ごろがいいかなと思っています。
真奈美とも話し合って、おじさん、おばさんにも相談にのって貰いたいんで、お願いします」
「うちは、構わないが颯太君のお父さんと鈴子さんは、どう思ってるんだ?」
「ずっと言えなかったんですけど母は病気で俺の事も、分からないんです」
「そうなの?
鈴子さんは、元気でいると思っていたのに」
「黙っていて、すみません」