Again -もう一度恋して-
「今さら、何の用だ?
私を騙して婚約までして……。
私を出し抜いて、さぞやいい気分だろうな」
「この間のパーティーでは不愉快な思いをさせてしまってすみませんでした」
「あぁ不愉快だな。
槇田の娘にまで騙されて……とてもじゃないが、いい気分とは言えないな。
……それで謝りに来ただけか?」
「私と颯ちゃ、颯太さんとの結婚を認めて下さい」
「その事なら勝手にしろと言った筈だ」
「私が望月の家に相応しくないのはちゃんと分かってます。
でも、颯太さんと離れるなんて出来ないって事が分かったんです。
対して役に立てないかもしれないけど私の出来る事で颯太さんの支えになりたいと思っています」