Again -もう一度恋して-
「私が認めなくても結婚式ぐらい出来るだろう。
どうせ颯太はそのつもりなんだろう」
「私はっ……反対されたまま結婚式を挙げたくありません。あなたと颯太さんが和解出来たら良いなって思っています。
勝手な事を言ってるって事も分かっています。でもお願いします」
私は頭を下げた。
「確かに勝手な言い草だな。
そんなに……私の許しがほしいのか」
バン!!
突然大きな音がした。
「一体なんだ……」
勢いよくドアを開けて入って来たのは颯ちゃんだった。
颯ちゃん!!
とても険しい顔をしてこっちに歩いて来た。
私は今日、颯ちゃんに内緒でここに来た。
勝手に来てしまったから怒っているのだろう。
「ここで何してんの?」
颯ちゃんは険しい表情のまま訊いてきた。