Again -もう一度恋して-
「何ですか?」
「せっかく来たんだ。
梶川、颯太にもお茶をいれてやってくれ」
「梶川、お茶はいらない」
「慌てて帰らなくてもいいだろう?」
「いいえ、帰ります」
「いいから聞きなさい。
半年後、お前に社長の座を譲る事に決めた。
私は今度は会長としてわが社の今後を見ていくつもりだ。
それと……お前達の結婚を認める」
「……今、何て言ったんですか?」
「だから認めると言ったんだ。
今さら、お前達をどうこうするつもりはない」
「本気ですか?」
「何だ許してほしかったんじゃないのか?
まぁ、いい。
話しはそれだけだ」