Again -もう一度恋して-


「真奈ちゃん、お待たせ」



さっきまでデスクで仕事をしていた筈の颯ちゃんは目の前で立っていた。


「仕事終わったんですか?」


「終わった。行こうか」


行く?どこに?


「社長?どこに行くんですか?」


「どこにって一緒に食事をして君を家まで送って行くつもりなんだけど」


ただでさえ、私の人事に関しては副社長と倉田さんにはよく思われていない……。


それに新人が社長に送ってもらうなんて皆がどう思うか。



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