Again -もう一度恋して-
おじさんと云う人は時々近くの空き地に連れて行ってくれてキャッチボールをしてくれて嬉しかったけど僕は何日も会っていないお父さんの事が気になっていた。
「いつ家に帰るの?お父さん待ってるよ。それに、ぼく学校に行かないと――…」
お母さんは困った顔をしていた。
お母さんの弟のアパートに泊まって何日か経ったある日。
知らない大人がアパートに来た。
そして、ぼくとお母さんは車に乗せられて大きな屋敷に連れて来られた。
中に入るとヒゲをはやしたおじいさんがいて、それでぼくのおじいさんだって言ったんだ。
怖い顔をしていて、偉そうに威張った話し方。
ぼくは好きになれなかった。