【短編】放課後先生と
Love
国語の時間は、あたしにとって、天国の時間。


教科書を持ち、物語を読んでいる、安田広太先生。
いい声してるなぁ……




そんな声であたしに囁いてほしい。




「好きだよ、夢乃……」


って。



そんなこと言われたらそくノックアウトよぉおおお!!



「なに言ってんだ?大槻」

みんながあたしのことを見ている。
あれ?

あたし声に出してた??


最悪。

「妄想もほどほどにしとけよ」

そう言って、先生はあたしの頭を教科書で叩いた。


先生の妄想してたのに……
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