【短編】放課後先生と
「うっ……く……」

とりとめなく出る涙。

あたし、こんなに先生のこと好きだったんだ。

こんなに、

こんなに大好きだったんだ。

「うっ……」

泣くな、

泣くなよ……


「泣かないで……」

不意に聞こえた声。

優しい

甘い声。

「先……生……」

あたしの後に立っていたのは、

大好きな先生だった。

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