【短編】放課後先生と
「お前、聞いてたのか?」


「さっ、やりますね」


あたしは先生の話しを遮った。

どこまでも、ウザい奴。

あたしは席につき、プリントの点検をしていく。

先生の方は見ないで、ずっと。


少しして、先生の方を見た。


そこには、先生がいなかった―――


いなくて当然だ。

先帰っていいっていったの、自分じゃん。

なのに、なんでこんなに期待してたんだろう。

先生がずっといるって、なんで期待してたんだろう。

どうしてこんなに悲しいのだろう。


あたし、矛盾してる。

言ってることと、やってることが、矛盾してる。


涙が、


出るなんて……
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