空の下の約束

一階の受付にたどり着くも会計に彼女はいなかった。


まだ会計していないって事はどこかにいるはず…


いくら見渡してもどこにもいない。


ときおり患者さんに声をかけられるが、うまくかわし美空を探す。


まさか、具合が悪くなって倒れているんじゃないか！？


病院の外まで見に行ったがどこにもいない…


血の気がひき、冷や汗が背をつたうのがわかる。


もう、終わりなのか…


諦めかけていたとき、小さな子供と話している彼女が目に入った。


ユックリトだが出口に向かっている。


今を逃したら絶対に後悔する。


彼女から目を離さないように、走りたい気持ちを抑えながらユックリと近付いた。


彼女の腕をとり顔を見た瞬間落ち着いて話をしようと思った感情とは裏腹に、彼女の手をつかみ歩き出していた。


そこには怒りもあったが、この手を離したくないと言う気持ちと、どこへ行こうとしてるのか自分でも分からずただ歩き続けた。