空の下の約束
そのまま先生と同じように大の字に寝転がった。


真上には真っ青な空、白い雲はゆっくりと形を変えていく。


「気持ちいい～」


この変な空気を変えようと明るい声を出した。


実際本当に気持ちよかったし開放感が心を優しいものへと変えていく。


「ねえ、先生、先生はいつもこんな気持ちいいことしてるの？」



「……」


返事のない先生に寝てしまったのかと顔を向けると…


バッチリ先生と目があってしまった。


そう、顔だけこっちに向けてニコニコと笑っていたのだ。


私は思い切り飛び起きて軽い目眩に襲われる。


「いくら退院したからっていきなり起きあがっちゃダメだよ。大丈夫？」


「起きあがるにきまってんじゃない！なんでこっち向いて笑ってるのよ！ビックリするよ！」


いっきにまくし立てそっと目をあける。


そこには見たことない先生の優しい眼差しがあった。


しばらく見つめ合っていると、ソッと先生が私の手を取った。
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