空の下の約束

星野は倒れてる美空を見つけたとき心臓が止まるんじゃないかと思うほど動揺した。


駆け寄る足も震えていた。


美空の体を抱えたときの温もりに安堵し


自分の心配をするよりも人の心配をする美空に愛おしさを覚え


出会って間もない美空に好意を抱いている事をハッキリと認識した瞬間だった。


あれから車に乗せ、病院に連れて行こうと思ったが状態は落ち着いていたため自宅へと連れてきた。


自分のベッドで寝入る顔は子供みたいに穏やかで触れずにはいられない。


そっと頬を撫でるとすり寄ってくる仕草も、寝返りを打つと腕にしがみついてくる仕草も、全てが愛らしく見える。


「変態みたいだな…俺…」


クスクスと笑いながらそっと美空の腕をはがし部屋を出ていった。


目が覚めたら無理にでも食事を取らせようとキッチンへと向かったのである。