空の下の約束
「あれ?…ここどこ?…」


見慣れない天井に見慣れない家具。それも高級品みたいな…


起き上がろうと体を動かしたものの目眩に襲われ動けなかった。


あれ?私どうしたんだっけ?


無理に動くのを諦め、記憶がない記憶を呼び戻そうと目を閉じた。


瞼の裏に焼き付くのは…星野先生?


どうして?


だんだんと記憶が巻き戻るように頭に浮かんでくる。


「…………」


あっ!!!!思い出した!!!!


「先生……星野先生!!!」


思ったより大きな声が出てたのか大きな音を立てて扉が開いた。


「美空!!どうした!!気分悪いのか!!!」


そう言ってオデコに手を当てたり脈を図ったりと忙しそうに動く。


「あのー……」


「なんだ?!どこか痛いのか?!倒れてたからな…打ったところか?よし見てみよう!どこが痛む?!」


そう言って布団をはがした。


「キャー!!先生!!!そうじゃないって!!」


慌てて布団を奪い取り顔まですっぽりと被った。
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