君と僕の関係【完】
「私も。」



そう言って抱きしめてた腕から里菜ちゃんは抜け出すと、



「ねぇ。さっき、葵くんは死にたいって思ったでしょ?」


「え...」



図星だった。



「ダメだよ。柳杞くんの分まで生きなきゃ。」


「生きてても無駄じゃないか!
....あいつがいなければ別にこんな世界どうだっていい。
なら死んだ方がマシだろ?」



その瞬間、
左側の頬がズキンっと痛くなった。


あぁ僕、叩かれたのか。



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