キミコイ?
「2人の邪魔して悪かったな美柚。あと…今朝のこと…気にするなよ」
雄馬は去る間際にボソっと呟いた
零央の前で言うのはやめてほしかった
小声で呟いたその声はやはり零央にも届いていたようで、不思議そうな顔をした
雄馬が去ったのを確認したあと、零央は私の目をジッとみた
「雄馬となんかあった?」
「あぁ…朝ね、雄馬とぶつかってね、向こう急いでたみたいで謝らずにどっかいっちゃったからそのことかなぁ」
と、笑ってごまかす
いまの私にはこの嘘が精一杯だった
嘘ついてごめんね零央…
でも、私の過去の問題に関係のない零央を巻き込みたくないの