キミコイ?
▽止まらない思いを
それからの亮は、いつも通りに振舞ってくれる
さっきの亮の話が嘘だったらいいのに、と何度思ったことか
「亮…また会いにきてね。私…も、会いに行くからね」
「ん?転校の話?もーみゆったん、そんな悲しそうな顔ばっかせんといてよー」
亮はよしよし、と私をなだめる
「俺はさ、転校とか慣れっこやからさぁ…あんまり深くは考えてへんけど、今回ばかりは確かに辛いなぁ」
亮は照れ臭そうに俯いた
「なんせ、初恋の相手がいる学校やからなぁ、名残惜しい」