キミコイ?
「花蓮?!こいつが…」
加奈は花蓮と呼ばれるこの仔をキツく睨んだ。加奈も知り合いなの…?
私の頭には疑問だらけだった
横で、私と同じように不思議そうにただ見つめるだけの笹岡くん
彼女は加奈に睨まれても顔色ひとつ変えず冷静で、視線は零央一直線だった
「答えろ花蓮、どうしてお前がここに?今はまだ海外じゃ…」
「ただの旅行ってところかしら?お兄様を驚かせようと思って…」
すると花蓮ちゃんは私に目を向けた
「なのにアタシが驚いたわ。日本にきたと思えばまたこの女とつるんでたのね」
また…?