キミコイ?


「花蓮?!こいつが…」


加奈は花蓮と呼ばれるこの仔をキツく睨んだ。加奈も知り合いなの…?


私の頭には疑問だらけだった


横で、私と同じように不思議そうにただ見つめるだけの笹岡くん


彼女は加奈に睨まれても顔色ひとつ変えず冷静で、視線は零央一直線だった


「答えろ花蓮、どうしてお前がここに?今はまだ海外じゃ…」


「ただの旅行ってところかしら?お兄様を驚かせようと思って…」


すると花蓮ちゃんは私に目を向けた


「なのにアタシが驚いたわ。日本にきたと思えばまたこの女とつるんでたのね」


また…?


< 383 / 425 >

この作品をシェア

pagetop