キミコイ?


しまった…私まで2人の前に出てしまった


その時一瞬、全ての時間が止まったかのように感じた


沈黙を破ったのは、零央だった


「美柚…どうしてここに…まさか、いまの会話聞いて…」


零央の顔は、物凄い真っ青だった


「ごめんね、零央。少し…思い出した」


「俺のいままでの苦労って…」


零央は落胆する。そっか、私が怖がるから今まで隠そうとしてくれてたんだね


零央…ずっと大変な思いをしてたんだ


ごめんね…1人にしてごめんね


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