キミコイ?


加奈の視線は花蓮へとゆっくり移る


「あんたさえいなければ…美柚は…」


「アタシは知らないわ。あの女が…勝手に飛び出してきて…」


いつもの花蓮の声ではなく、どこか怯えているのか震えている


「いいかげんにしなさいよ。美柚に何かあったらただじゃおかないわ!!」


加奈は花蓮に掴みかかった


花蓮も言い返す力がないのか、ただ呆然としていた


「美柚が何をしたっていうのよ!!恨まれることなんか…してないのに…っ」


加奈は泣きながらヘナヘナと力なくその場に座り込んだ


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