君に出会った月曜日
『城崎?どした?』


久々に聞く優しい声に、懐かしさと愛しさが込み上げる。


「篠原くん、どうして、ここに来てくれないの?」


『オレは、もうあの教室には行けないんだ。』


え・・・?


「それって、ど、ういう、意味・・・?」


葉月が電話を引ったくる。


「もしもし?葉月です、覚えてます?
どうして来れないんですか?
あなたを待ってる人がいるんですよ?」


『・・・ごめん。理由は、言えないんだ。
城崎、聞いてくれ。』


いやだ、聞きたくない。


『電話で話すのは、これが最後にしよう。』


やだーー


一番聞きたくなかった言葉を、今聞かされた。


だけど、私は、何も言えなかった。

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